私も55歳という年齢になっておりますので、業者間の知り合いもやはり50代・60代が増えてきております
私の母親も本年亡くなりましたが、私の周辺においても、親が亡くなるといった話は増えてきているようです
弊社にいらっしゃるお客様で、年齢を重ねられた方のご相談内容で一番多いのは、やはり相続に関わることになるのかもしれません
(離別に係るご相談もかなり増えているのですけれども・・・この問題もかなり重い相談(最近の日本における離婚率は上昇の気配がある状況もあるようです=一説には結婚した3組に1組は離婚するともいわれているようです・熟年離婚も倍増しているというレポートもあるようです)ではありますが、私どもの会社は不動産屋ですので、ご夫婦の関係清算による、財産分与のなどのお話になります➡離別に係る不動産売却はお二人とも所有不動産を売却し関係清算という同じ方向を向いているので、他の話と比較すれば、進みやすいお話となります。(ただし、離婚原因の責任の重さによって、半分半分とはいかないものです・・・決着をつけるために弁護士さんを入れたほうが早いし、心も落ち着くのではないかと思われます➡お二人、またはご親族だけで話していると、感情ばかりが先に立ちますので、最終的に法律で決着をつけるという事になるというのであるならば、早めの方が良いと思われます)
話がそれてしまいました・・・
相続というものはスグに決着のつく問題ではないです
相続人間でのお話し合いは長くかかってしまうものです
(どなたの意見が正解というものではないので、結論が導き出されにくいのです・・・早くて5年、普通に10年かかるケースが多いと聞いております)
長くかかれば、相続人間においても相続などが発生したりしますので、権利者はどんどん増えるばかりとなります
先日現地販売会にいらっしゃったご近所の方は、10年くらい前に相続が発生し、現在は決着がつき、全て完了はしているとのことでしたが、親族間交流はゼロの状態となったそうです
相続というものは難しいのですよね
お勧めと言っていいのかわかりませんが、相続に関しては、とにかく早めの話し合いをスタートさせることです
いつ始めても時間は掛かるものだし、意見を纏めるのは難儀なことではありますが、権利者が少ないうちの方が方向性をつけやすいからです
ただ、両親が健在のうちに相続の話をするという事は、心理的に結構大変ですよね
口火を切る方は、財産を狙っていると思われかねませんし・・・
本当はご両親ご本人たちが口火を切って話し合いをスタートするというのがBESTな選択肢なのかもしれません
現在の令和ジャパンにおいては、平均寿命も長くなってきておりますので、元気な高齢の方々も少なくありませんが、自分の子孫たちが争族問題を抱えないようにご自身が動くということが求められているのではないでしょうか?
弁護士の先生に、70歳を越えたら成年後見を考えた方が良いと提案されたこともあります
法的判断能力に支障が出てきてしまう年齢層なのだそうです
(勿論、成年後見制度適用の対象外となるしっかりした方が多いのも事実ではありますが、一般的な見方をすればそういう事らしいです)
動けば、相続人の方々もそれぞれ動かれますので、色々な意見が出てきて収拾がつかないことにはなります
しかし、うまくやってもそうでなくても、簡単にはいかないものです
どのように動かれても時間は掛かりますし、意見の統合を得るには難儀なものなのです
ご家族の長であるご自身が動かれれば、ご親族も長に気を遣いながら、何とか話を纏める方向に動きやすいのではないでしょうか
相続に関しても、どの方法が正解というものはないと思います
全て、それぞれ、違った結論がでてもおかしくはないからです
ただし、相続関係者間の繋がりが正常に維持できる方向性であるのはおそらく正解であるといえそうな気がします
難しい問題ではありますが、人も生物ですので、寿命というものは避けられませんし、人生が長くなった分、いろいろと問題も発生してきてしまうものです(最近は介護施設の新築がすごく目につきますが、認知症などの問題が発生してしまっている場合には、入所自体が難しくもなってきます・・・少子高齢化社会真っ只中の今、入所希望者は現在もこれから先も増加し続けるわけだからです)
私自身数年前に大怪我をして、リハビリ病院にいたことがありますが、私の周りの入院されていた方の多くは、年齢を重ねた方が大半を占め、介護施設の状態でした・・おそらく、ホームなどの入所のハードルが高いためなのだろうなぁと思ったものでした
誰しにも訪れる高齢化ですので、私ども不動産業者としても対応していかなくてはならないという思いは積みあがっていきます
少子高齢化社会、言葉では理解できますが、実際どういったものになるのかはまだまだ手探りですよね・・・
弊社は弁護士事務所のご紹介もできますので、相続を含め、色々な問題につきましてご相談ください
人生の礎ともいうことができる不動産(マイホーム)を通じて、お客様の明るい将来設計に基づく住空間へのお住み替えを応援致します
住空間Arcadia株式会社
稲葉・米澤