最近の不動産のご相談は、「シニアの方からというケース」が増加傾向にあるようです
①高齢化社会
②人生100年時代
③空き家・空地の増加(相続未登記物件の増加)
この3つのキーワードを取ってみても、当然であるといえます
(私も既に50代中半となってしまっておりますので、お気持ちは何となくわかります)
🏘若い時代にご家族のためにご購入された戸建
➡年齢を重ねるごとに少々負担に感じることが増えてくるのです
①階段が億劫と感じている・・・1階でしか生活しない
②現在の住空間が広すぎて、持て余してしまう
③不便である
④建物自体が古くなっていて、修理をしなくてはいけない箇所だらけの状態である
⑤利用していない部屋がいくつも存在している状況で、物が片付けられない
⑥子供等の親族の家族の荷物置き場と化しつつある、または化している
⑦子供等の親族が来る機会が随分と減ったように思える
等などの悩み・・・これはなかなか解決できないものです
人生100年時代を生き抜いていくのは、なかなか大変なものですよね
定年後においてもどこかで働く必要が出てきておりますし、実際に町中を歩いていると、ご高齢の方々が働いているのを見かけることも少なくありません
楽隠居という言葉が通用しなくなってきているのが、現在の社会であります
不動産に関わるご相談の目的で一番多いのは、
やはり、人生100年時代ともいわれる現代において、長くなった人生の後半を過ごす術として
(以前は何となく否定されがちで、姥捨て山のように揶揄されることが少なくなかったですが・・)
「介護施設・ホーム等での余生を送るスタイル」がかなり台頭し、その道を選択されるのが普通となってきているように思います
(最近は街中において、高齢者の為の介護施設・ホームなどの新築工事が目立ちます・・・都内はすごく高くて、一般人の私共にとっては、なかなか手を出せませんけれども・・)
やはり、100年近く生きるという事を考えた時に、若かった時のように生活を送るという事は至難の業です
私自身、50代中半となり、私なりに暮らしてきてみて、若かったころには疑問に思っていたことなども素直に受け入れることができております
過ごし方・食事の内容・運動などに関する事・子供に対する事・・・
色々な場面において、若かったころとは違う意見が出てきておりますし、対応も違ってきているような気がします
(行動できずとも納得はできるという事が多くなってきているような気がするのです)
本日は70代の方とお話いたしましたが、50代中半と言ったら、「若い」と言われました
少しばかり嬉しい感じもしました
※因みに、私の髪の毛はプラチナブロンドと呼んでおります
(白髪頭とは呼ばないことにしておりますので・・・)
気が付けば、私も年齢を重ねましたが、知り合いも同じように年を重ね、オジサン・オバサンと呼ばれる年齢となってしまっております
(まぁ、子供達も社会人となってきているわけですので、オジサンと呼ばれましても気にしません)
話がずれてしまいました・・・
日本だけではなく、世界においても、少子高齢化社会は現実にどんどん進んでいるのは事実です
これからの社会においては、老いても社会人として生活していかねばなりません
(定年退職年齢が70歳となり、高齢者と呼ばれるのは、75歳以上となる世界が見えてきているという記事がありました➡これに関しては、納得がいきます)
不動産を所有されている方の中で多くの割合を占めるのは、ある程度年齢を重ねられた方々ではないかと思われます
定年後の人生設計において、自宅処分などをされ、ご自身の余生を過ごす資金を創るという事が可能です
長い人生、何はなくともお金だけは必要となってまいります
他の記事にも書きましたが、年齢を重ねた方々にとっても、そのご家族にとっても大事であり、大きな財産である不動産及びその他資産についてです
認知症などを患ってしまいますと、法的判断能力不足という事になり、その方名義の財産全般において、凍結されてしまいます
✪空き家・空地の増加(放置されたままの不動産)
弊社地元の品川区・大田区などにおいても、放置空き家と思われる不動産の解体更地化が進んでいるように思えます
(背景にあると考えられるのが、2023年6月の法改正で新たに設けられた「管理不全空き家」
倒壊の危険はなくても、雑草が生い茂っていたりガラスにヒビが入っていたりして、管理が不十分な場合に指定される見込みだそうです
固定資産税の優遇措置の対象外になり、支払う税金は最大で6倍に増えることになるようです)
➡難しい問題ではございますが、行政が解体などの代執行を行う決定が下される結果となることもあります
(当然費用につきましては、所有者に請求がいくこととなります)
(放置空き家であるのかそうでないのかの判断はすごく難しいのですけれどもね・・ポスティングなども利用し弊社も歩いて空き家の調査・開拓などに回っておりますが、どう見ても放置空き家の家屋から、「ココは空き家じゃないぞ」と声をかけられてしまう事もしばしばあります)
なかでも、相続物件という場合には、所有者・権利者(親族・関係者)間の御意見の調整が難しいのが多くのケースで見ることができますので、何となく放置状態が続いてしまうという事になるわけですよね・・・
権利者の方々が近くにお住まいでなかったりする場合が大多数のケースであり、権利者様方の日常には影響が及びにくいため、放置され続けてしまう事となります(近隣住民の方の苦労・不満などは届きにくいですよね)
特に、相続登記未完了や名義変更未完了の場合には、一般人では連絡の取りようがありません(弁護士さんなどは職権で調査可能です)
一番良いのは、所在地の行政に対して苦情を挙げることになると思われますが、それにしても他人様の財産となりますので、時間はどうしてもかかってしまいます
最近の天候不順等を考慮した場合、近隣の方は不安ですよね
(弊社も地域の物件を探索するために歩きますけれども、植物に覆われてしまっている家屋・倒れ掛かっているように感じられる家屋・空き家・空地のため、管理されていないので、落書きされていたり、不法投棄と思われるゴミだらけの不動産等などを散見します)
そのうちの数件は、しばらく時間が経過した場合、解体更地となり、売却されているケースもたまにありますが、多くの放置不動産は何年たってもそのままである事が多いようです
現在の不動産市況は、まだまだ高止まりしておりますので、実際に思ったよりも高値で取引されることも少なくありません
(将来に於いては、人口減が叫ばれておりますので、どうなってしまうのかは不明ではありますけれども・・・)
権利者様方の御意見の調整には、どうしたって時間は掛かってしまうものですが、相続案件では仕方がないことのようにも思えます
ご自身の世代で決着がつかなければ、子供たちの世代に問題を残すことになり、そうなりますと、権利者の人数はどうしても増えてしまうので、更に厄介な問題となりえます
放置すれば、事故等の危険性もあり得ますし、動物の棲みつき・不審者の出入り・犯罪の場所等につきましても悩みは尽きませんよね
いざ何か起こってしまえば、関係者様方の責任追求という事になってしまうのは仕方がありません
それでも、放置し続けますか?
上記の事から考えると、
①早めに方向性について判断する事がBEST
(親族間での話し合いをできるだけ早めにスタート➡時間は掛かってしまうものですので、早めの相談スタートは必須です)
②今現在は、まだまだ需要が強く、高値売却が可能な不動産市場がある
という事になるのではないかと思われます
実際にどうなのかは、将来になって振り返ってみないと正解は出ないのですけれども・・・
不動産に関わる悩み等ご相談いただけましたら、弊社としても、でき得る限りのご協力をさせていただきます
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