はっきり言って、この度の土地価格の高止まり継続の状態は、どうなのだろうと思います
私ども、不動産業者にもよく把握できない状況が継続中という事は間違いありません
高止まり相場で、一般のお客様の手の届きにくい相場が継続しております
買取業者さん達も綱渡りの状態での仕入れが続いているようです
とにかく、不動産市場に物件不足が継続中で、購入できない状態の不動産購入をご希望される方々がかなり増えてしまっている状況があります
➡相場が高止まりしている原因の一つとしても有力です
経済は上向いてはいないようにも思えますが、何よりも、物件不足という事を考えると、ここ数年はとても深刻な状況にあるのです(弊社のお客様でも、5年を越えて物件探しをされている方もいらっしゃいます)
(実際に、売れ筋と思われる物件は、種別が何にしろ、あっという間に市場から離脱していきます=売却済みとなったという事です)
世界的に見れば、日本の不動産はまだまだ安いという見解及び円安(先ほど1ドル=150.038円というニュースが流れました)などの影響もあり、海外の方から購入を希望される方は少なくないようです
やはり、都心部に集中してきているように見受けられます
日本で暮らしておりますと、なんでも値上げなのかなぁと混乱気味になってしまいますが、そんな一面もあるようです
ご売却に関しましては、確かにチャンスという事ができる時なのであろうと思われます
最近のご売却の相談では、年連を重ねた方が増加傾向にあるという事は以前申しましたが、理由として挙がっているのが、
やはり高齢化社会により、人生が長くなったという事
「人生100年時代を、どのようにして生き抜いていくのか」という、新しい大きな命題です
長生きというのは、沢山の良い面がありますし、望ましいと思いますが、半面、どうしても人生を過ごすための資金が必要となってきてしまいます
病院に掛からなければいけないことも増えますし、介護施設・ホームなどに入所することが頭に浮かびます
「人生の最終段階の過ごし方として、ホームなどの入所が当然である社会」となってきているのではないでしょうか?
しかしながら、
入所金・月額料金などを捻出しなくてはなりません
➡結果、「ご所有不動産をご売却し、資金を創り出す」というお話の流れが多くなっております
現代医療はかなり進みましたので、どなたも元気で長生きをしていくことになるからです
街中においても介護施設・ホームなどの施設がどんどん新しく増えてきていることが散見されますが、地元においての入所を考えると、高額すぎて現実味がありません
そこで、少し離れた場所を選ばれるという事になるわけなのですが、やはり、先立つ資金はどうしても必要となります
入所希望をされる方々の人口は、これから先もどんどん増えていくのが判明しておりますので、施設側も強気となってしまう事もあります
(ご本人の状況が良いうちに入所されませんと、審査などで引っ掛かり、入所でき得る場所がどんどんなくなってきている状況があるようです😭)
街中に存在する多くの一般的な賃貸住宅に関しましても、入居はかなりハードルが高くなってしまっております
(年齢でオーナーさんからお断りをされてしまうという事が多くのケースとしてあるからです・・・ここ半年以内で年齢を重ねたお客様の賃貸物件を探しましたが、ご希望エリアで50物件探し出し、高齢者入居OKのお部屋は2つのみでした・・どのようなお部屋だったかというと、築年は勿論かなり古いですし、4階建のエレベータ無しの4階部分でした➡入居希望者がなかなか出ない物件という事で高齢者入居OKというオーナーさんの判断であったという事だそうです)
世界的にもそうですし、日本においても、高齢化社会がどんどん普通の社会となっていくわけですので、将来的には「高齢者はダメという枠組み」はなくなるのではないかと思われますが、現段階においては、まだまだ厳しい状況が存在しております
若い方々のライフスタイルもかなり変化してきている状況(例えば、利便性の良い都心部限定、狭くともOK・「結婚しても子供は持たない要望あり=少子化」・車は所持しない等など)がありますので、郷里のご両親の周囲には若い世代が誰もいないという地域も少なくはない状況もありますし、車を日常利用しなければ、生活が成り立たないというような地域も存在するという「限界集落・限界エリア・限界マンション」等を特集した番組もテレビやネットではかなりたくさん流れております)
人生の過ごし方というものが時代とともに変わってしまうのは仕方がないことではありますが、実際に直面してしまっている現在では、対応の仕方がよくわからないという事ありますし、戸惑ってしまうことだらけであります
如何に、長くなったこれからの人生を過ごすのかということは、誰もが経験し、解決していかなければならない出来事です
話が長くなってしまいましたが、年齢を重ねた方が不動産を売却するという事は大変のことです
私どもの父親世代が創造してきた現代日本
親の世代の方々は、全てを背負って日本を立ち上げてきたのですから、頑固一徹な方が多いのも納得できます
また、ご売却の話をスタートすると、親族間での意見調整というものがどうしても時間が掛かってしまうのです
(どなたの意見が正しいというものではないものですので)
そもそも、子供世代が何を言ったとしても、全然聞き入れないという事も少なくないと思われます
何が正解なのかという事は、まだまだ分かりませんが、人生を長く過ごすにはどうしても資金は必要となっていきます
不動産を所有されていらっしゃる方は、売却することによって資金を創るという事ができる可能性はあると思われます
現時点においては、いいのか悪いのかはよくわかりませんが、売り手市場であるといえそうです
新居をお探しになられている方には少々困った状況なのですが、
✪ご売却を考慮されている方にとってはチャンスであるといえます
(お買い換えという事になると、やはり、物件が少ないので買替が頓挫してしまい事も少なくはないのですけれども)
色々と書いているうちにゴールが見えなくなってまいりましたが、現代社会は人それぞれ、生きていく道自体が違って当たり前の時代となっております
ですので、結論としては、ご自身の人生ですので、ご自身で切り開き、決定していくという事になってしまうのでしょうね
動ける時間は限られています
(ご自身が健康であり、法的判断力を普通に認められる時間・・書き方はちょっと変ではありますが、成年後見制度の利用をされる方も増加中です。そんな感じではないかなと思います)
多種多様な生き方が認められる世界となり、今までの常識が変わったという事なのでしょうね
(この影響で「意思疎通に不都合が出てしまうシチュエーション」も増えているような気がしますけれども)
まぁ、とにかく私たち不動産業界としては、不動産の流通を何とかしなくてはならないという使命がございますので、私にできることはやっていこうと思っております
長くなってしまいました・・・