現在の不動産市場において、現在のご自身の生活に合致したスペースで、生活する
(ジャストサイジングライフ)「適合住空間に住まう」という生活スタイルがあります
一昔前は、自宅を売却するという事は人の目を気にしなくてはいけない土壌がありましたが、現代日本においては、人生100年時代が到来していることもあり、ライフスタイルは一昔前とは相違があり、個々人のライフスタイルは色々とバリエーションに富んでいると言えます
その時期、または未来において同じところに住んでいるということは、ご自身の状況変化・ご家族の状況変化・ご本人の加齢等にも対処するのに、不都合な部分も出てくることが多いはずです
把握しやすい例を挙げれば、
ご家族が増え、小さくなった現在の住まいである住空間を大きく住み替えること
お子さんたちの通学や通勤に関わるエリア的なもの
お子さんたちが独立し、手に余る状態となってしまった2階建・3階建の2人で暮らすには大きすぎてしまうご実家
(➡私もそうですが、年齢を重ねると、物が捨てられなくなってしまいますので、マイホームが倉庫と化してしまう事が多いです)
「住み替え」というのは、不適合となってしまった住空間に対する解決法の一つである事は確かですし、合理的なライフスタイルなのかもしれません
✪ジャストサイジングライフ(適合住空間に住まう)
➊「コンパクトライフ」
❷「アップサイジングライフ」
❸「ダウンサイジングライフ」
というものが新しい流れを作っています
➊「コンパクトライフ」➡現在のご家族構成がご夫婦+お子さん1人といった少人数構成のご家庭(昔の日本からするとご家族構成が減っている現実があります)が増えてきている事から、「そもそも3LDKは広すぎるので、必要十分サイズの生活をするし、利便性の良いところならば車は所有しない」とする新しいライフスタイルをチョイスされる方が増えてきている現状があります
❷「アップサイジングライフ」➡ご家族が増え、「もっと大きめの住空間が欲しい」「一人一部屋」「仕事場兼自宅」「2世帯居住」というような生活スタイル 昔から主流とも言うことができるライフスタイルです
❸「ダウンサイジングライフ」➡ご家族が巣立って行った後、ご両親のみで広い戸建などにお住まいの場合に、ご実家を貸すまたは売却等利活用を計画され、精神的にも体力的にも楽に日常生活が送ることが予想されるフラットスペースの必要十分サイズの住空間であるマンションに住みかえるというもの➡最近はかなり多くの年齢を重ねた方々にチョイスされています
現在のライフスタイルというものは、本当に個々人で違うものです
私共オジサンたち昭和世代は、社会人となったら、①車の免許を取り、車を買う ②結婚 ③大きな家を持つ という流れが夢・理想とされていました
平成の方々は、バブルも体験されていらっしゃらないという事もあるでしょうし、私ども昭和世代の生き方を見て反省する部分もあったと思われますが、慎重なライフスタイルの方が散見されます
それは大変良いことでもあり、現代の日本のライフスタイルだって、昔と変わってしまっても当たり前です(それは、私共昭和世代だって言われてきたことでもあります。時代によってライフスタイルは変わるのが常識です)
では、現在から未来に向けて、どのような住まい方が主流になるのであろうと思いを巡らすとき、多種多様すぎて方向性が見えなくなります
恐らくは、必要十分サイズのライフスタイル(適合住空間に住まう)というのは、精神的にも体力的にもスムーズに日常を送ることができますし、そして、何よりも他にやりたいことがある場合にはそれを続けるということがやりやすくなるではないかと思われます
不適合な住空間での日常は、以下のようなことが起こるのではないでしょうか?
➊小さすぎる場合には物が溢れ、窮屈で、マイホームでありながら、プライベート空間が無いという事もあり得ます
❷広すぎる場合においては、やはり物は溢れてしまうことにもなりそうです➡何故ならば、スペースはたっぷりあるので、結構同じものを複数所有してしまうという事が起こりうるからです
また、掃除一つとってみても大変ですし、利用していない空間(部屋)は大体、物置と化してしまいます
庭があれば草取りもしなければいけません
(年齢を重ねられた方々の住まう家の多くは1階で全てを済ませ、2階以上はなかなか登らないという事も散見されます)